結果オーライ

 

田植えが終わるとすぐに、月に一度のお米発送作業があり、そこまでは何とか頑張るぞ、と休みなしで突っ走っていたのですが、よりによってその発送作業中に、家族のコロナ感染が発覚。感染対策をしてても、いつ誰が感染しても不思議はない状況なので、驚きはしませんでしたが、家族全滅は避けたい。という事で、緊張感に包まれた2週間を過ごしました。

 

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まずは隔離部屋を準備。義祖母が存命中に増築した、通称「ばあちゃん部屋」は、日当たりも風通しも断熱性も良い部屋で、築150年になろうかという古民家に住む我が家の中で、唯一、しっかり「閉め切る」事ができる部屋。普段はゲストルームとして使っていますが、コロナが始まって以来、誰も泊めていないので、隔離するにはもってこい。その代わり、この2年間、人が来ないのを良い事に、私が調子に乗って物置きのように使っていたので、慌てて物をだして、寝れるスペースを確保。

 

基本的にはこの部屋にこもってもらう事で、なんとか、なんとか、最小限に抑える事ができました!そして、私と娘は、陽性になった家族とは触れないまま、自宅から1キロ離れた父宅に転がり込み、予定通り学生さんの実習の受け入れをしたり、インターン生と農作業をしたり。

 

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そこからが「神様からの贈り物」とでも呼びたいぐらいの、父との得難い時間となったのです。子供が4人もいて、独身の叔父もいて、一人っ子の私はら両親が老いた時の不安を抱えていました。「老後は近くにいて欲しい。身体が動くうちに阿蘇に来て」とリクエストしたところ、元々、都会より自然の多い田舎が好きな父は、近くに中古物件が売りに出た時に、都内のマンションを売って引っ越して来てくれました。都会好き&まだ現役で仕事をしていた母は、「そのうち行く」と言ったまま、二拠点を行き来して今に至りますが、この「実家」が近くにあった事が幸いでした。父、グッジョブ!

 

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ちょこちょこ顔は合わせるものの、逆に近い分、「元気ならOK」という程度で、ゆっくり一緒に過ごす時間がとれずにいたのですが、この度、約2週間を共に過ごし、父はどう思っているか知りませんが、私にとっては貴重な親子の時間となりました。

 

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体格も頭も良く、高度経済成長の最中でバリバリ仕事をしてきた父。休日にはテニスに連れて行ってくれましたが、それも中学まで。高校生になった娘は、部活や遊びで飛び回っていましたから。父は山登りを再開し、休日は山へ。父とゆっくり家で過ごした記憶は、正直いってほとんどありません。そんな父と過ごす比較的穏やかな時間。やる事は相変わらず山積みですが、田植えもお米の発送も終わっているので、気持ち的な焦りはありません。

 

最近、父が竹炭焼きを始めたので、その竹炭を使って卓上炭焼きをして晩酌したり。朝は一緒にコーヒーを飲んだり。小1になった娘の音読を一緒に聞いたり。娘の友達が遊びに来たり。普段は1人で過ごす事の多い父には、刺激が多過ぎたかも!?でも、たくさん話して、たくさん笑って、結果的には楽しい日々でした。

 

とは言え、家族の食事を担っているので、1日3回、自宅に食事をデリバリー。Uber eats(ウーバーイーツ)ならぬUber Otsu(ウーバーオーツ)と自分の事を呼んでいました。感染防止のため、毎回、紙皿や紙コップ等を使って、そのまま捨てる。まぁゴミが多い2週間でした。

 

何はともあれ、家族全員、元気で6月の始まりを迎えられたのは、徹底した感染防止対と父のおかげ。昨日は無事にアイガモも田んぼデビューを果たし、後はものすごい勢いで伸びている畦の草を切りまくったり、それが終わる頃にはアイガモを別の田んぼに移したり。頑張るぞ〜。

 

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