言うは易し行うは難し 〜農家がエネルギーも作れたら良いのに〜

農家が食べ物だけじゃなくエネルギーも作る社会を目指して早18年。実際にそれができている社会をドイツで目の当たりにし、なんで日本でもやらないんだろ?という素朴な疑問から取り組み始めましたが、まぁハードルが多い、多い。法律や制度のせいにしてしまうのは簡単ですが、それがないとできない、と諦めてしまうのはもったいないので、ジワジワと出来ることからやり続けて来た感じです。思い描いていた理想とは少し規模や完成度が違いそうですが、就農20周年までには何となくでもカタチにできるんじゃないかな、と言うところ。まだまだ道半ばですが、ちょっとご紹介します。

 

O2Farmは昨シーズンより、軽油ではなく軽油代替燃料を使ってトラクターやコンバインを動かし始めました。せっかく環境保全型農業に取り組んでいるのに、農機具を動かすのに化石燃料をバンバン使うのがずっと気になっていたので。使用済みの天ぷら(つまり植物油)を精製して蒸留までしたバイオディーゼル。友人が熊本県で10年前から事業化したクリーン燃料。自分たちで生み出した燃料ではないですが、顔の見える製造者さんから調達している植物由来のエコ燃料(=脱化石燃料)なので、気分が良いです。

 

f:id:o2farm:20200208214334j:image

 

そして、車検が切れるタイミングで、自家用車を電気自動車に切り替えました。大きな出費でしたが、こちらも脱化石燃料に向けた具体的な取り組みです。目下、その電気自動車を自宅の屋根に載せた太陽光発電で充電できるように準備を進めているところです。

 

f:id:o2farm:20200208214330j:image

 

実はホントはこんなの↓をやるつもりだったんですが、不測の事態で頓挫。ソーラーシェアリングと言う、農地で農産物も電気もつくる仕組みなんですが、パネルを地上から離して設置さるため設置コストが高くなるのがネック。でもまだチャンスは伺っています。

 

f:id:o2farm:20200209222628j:image

 

こちらは頓挫しましたが、諦めの悪い私は、某有名ブランドのショーウィンドウに使われていた新古品パネルを譲り受けて、電気自動車の充電や農産物の加工に使おうと準備を進めています。また報告します!

 

f:id:o2farm:20200209222930j:image

 

ブランド品には縁がないですが、伝統品は大事にしてます。雛祭りの準備ができた実り多い週末でした。

 

f:id:o2farm:20200209223118j:image